現在、世界のトップダンサーは、イギリス、イタリア、ロシア、北欧、等々、様々な国籍ですが、以前はダンスの本場と言えば、イギリスといったイメージでした。
私達も初めての留学先は、やはりイギリスでした。
胸をときめかせてレッスン場を訪れ、昼はレッスン、夜は練習という毎日ですが、お休みの日や、遠くのスタジオにレッスンに行った帰り道に、古い小さな村に立ち寄る事が有りました。
ロンドン郊外には中世の面影を残している素敵な町や村が多く残っていて、特にコッツウオルズと呼ばれる地域には、幾つかの雰囲気の良い古い村々が、緑の中に点在しています。
今よりずっと小柄な人々が住んでいたであろう木や石の小さな家々や、石畳の道の風景は、幼い頃に読んだ童話の世界を、思い出させてくれます。
私にとって、この国の長いダンスの歴史と同じ位に、田舎の美しい村々は、イギリスを魅力的に感じさせてくれます。